太極拳で出会った、60歳代の方の話。
いつもニコニコしていらして、朗らかとは、こんな人のことを言うんだなぁ。


歳をとったら(特に60を過ぎたら)、規則正しく生活することが大事よ。
うちはワンちゃんがいるから、自然に朝も早く起きるんだけど。
主人が雨の日も、風の日も、雪が降っても、必ずワンちゃんの散歩に朝行くんだけど、
すれ違う人や、車に乗っている人が、必ずと言っていいほど、犬を見て笑うのね。
主人は背が高いし、ワンちゃんは小さなシーズ−だから、2人(1人と1匹?)のギャップがおかしかったり、微笑ましかったりするんでしょうね。雨の日は、小さな黄色いレインコートを着せて歩くのよ。可愛らしいというか、おかしいというか。
おかげで私達も、こうして元気でいられるし。主人は、犬のおかげだって言うのよ。


多分、毎朝すれ違っている人達は、ある朝このワンちゃんに会わなければ、「一体どうしたんだろう」と思うでしょうね。かぜかな、もしかして、飼い主の人の調子が悪いのかな、とか。その日一日は、なんとなくすっきりせず、翌日2人を見かけたら、「あぁ、良かった」と感じると思うんです。すれ違う人は、元気をもらっている事に気付くんじゃないかな。
美容院のスタッフさん、洋服屋のお姉さん、薬屋のおじさん達が、いつも同じ顔ぶれで、笑顔でいてくれると、良かったなと思うんです。続いているんだなって。
毎日色んなことがひとりひとりに起こっていて、悲しみも苦しみもあるだろうけど、何ヶ月か前の笑顔が今もある。自分の知らないところで続いているいろいろな人の継続が、自分を喜ばせてくれている。
自分のために続けていることでも、誰かに幸せを与えていることって、あると思います。
そういうことは、止めないで、ずーっと続けて欲しいし、自分もそうしたいですね。
自分はまだ、それが何かは分りませんが。
継続は自分の力になるだけでなく、人の力にもなると感じたお話でした。