若(勢い)VS年(要領)

若いって特別ですね。やっぱり勢いがあります。
何も知らない事が強みであり、知らないからゆえに自分だけの思う方向へ突っ走る。
突っ走るスピードはすごいけれど、その分壁に当たったときの衝撃も強い。
壁を突き破るほどのパワーがあればですが、そうでなければ壁にぶち当たった瞬間、砕け散る。


砕け散ったかけらを寄せ集めて、今度走る時はもう少しスピードを緩めよう、
自分が壊れないように、壁に真正面からぶち当たらないようにしよう、
できれば壁を避けて行こう、そうやって要領を得、新人ではなくなっていく…


でも、それも価値のあることだと思うのです。
若いだけがいいんじゃない。
そこにいないと、やってみないと分からない事が、経験を積んだ者にはわかるから。
経験はボーっとしてたんじゃ、積めないですよね。
あくまでも能動的に動いていないとついて来ないものだし、その状況にいくらか耐えないと経験したとは言えない。時と場合によってスピードを変え、障害物を避け、要領良く短時間で目標を達成できるスキルは、年をとらないと身につかないと思うのです。


いろいろ見て、聞いて、知って、そして判断する目を持てるのが、年をとることの醍醐味のような気がして、最近は年をとることは良いことだな、と思います。