始まりと終わり

寝る前にベッドで本を読むなんて、なんとなく優雅な気がしてちょっとやってみたくなりました。
何回も読んだお気に入りの本を、何冊か枕元に置いたのですが、「やっぱ、こっち」と引っ張り出したのは「宇宙の事典」。でも結局は、最初の「宇宙の始まり」の章ですぐに寝てしまうのでした。



そもそも「無」から始まったこの宇宙は、一瞬にしてものすごい大きさになって、いまだに膨張し続けているそうです。読んだだけでは理解どころか、想像もできない話なのですが、とにかく宇宙は大きいということは分かります。
宇宙の大きさとか時間の長さを考えると、自分の、人間の一生なんて、針の先で付いたような本当に小さな点にしかならないですね。宇宙というものさしでは、人間は測れないほど小さな存在です。
そうは言っても、人間にしたら80年はそんなに短くない期間です。最近親戚が亡くなったりして、生とか死とかについて考える機会が増えました。残された者に迷惑をかけない去り方は、自分の理想でもあります。


誰もが必ず迎える命の終わり。宇宙も然り。
それを恐れずに受け入れられるようになるには、まだかなりの時間を要しそうです。