ガユーナ・セアロ

珍しく講話会なんぞに行ってきました。
上座仏教の僧侶、ガユーナ・セアロさんのお話です。どこのどなたかは全く知りませんでした。たまたまインド料理屋さんに置いてあったパンフレットの「精一杯生きたら 精一杯死ねる」という言葉と、彼の写真の笑顔がお話を聞くきっかけになりました。日本人の方です。そのしゃべり方から関西方面の方かな。
お坊さんなので難しいことも言われるのかなぁと思っていましたが、会場は笑いに包まれました。
今はミャンマーカンボジアで子供達への支援活動をされたり、日本やアメリカでは講話会の旅を続けておられるとか。著書もあるようです。杖を突きながら出てこれられ、時には大声で笑いながらお話をされました。


講話の途中からは、来場のお客さんからあらかじめとった、悩み事のアンケートにアドバイスをする形式でした。
人それぞれ悩みは尽きないもの、様々なお悩みがありました。
最近はいじめの問題も多く、子育てに悩んでいる親御さんの「子供(のペース)に合わせるべきだろうか。親の言うことを聞かないのだが・・・」という質問には、あっさり「その必要なし!」と言われていました。


家庭の中で奥さんは夫をもっと愛しなさい、そして尽くしなさい。
見返りを期待せずに尽くす姿に、夫も変わる。
向こうから思いやりをもってやってくる。
そんな両親の姿を見た子供は、何も言わなくても親のような人間になりたいと思う。
互いに思いやる両親を見る子供は、それだけで幸せだ。


今あなたに起こっていることを、全て味わいなさい。それはあなたにしかできない経験だから。
そしてそれをジャッジしてはいけない。過程なのだから。悪かったら、明日から繰り返さないようにすれば良いのだ。
人と比べてはいけない。あなたは、あなたしかいないのだから。


だから堂々と正しいと思うことをしなさい。
人と違っていても焦らず決めず、ただひたすら正しいと思う道を行きなさい。
あなたが正しければ、正しいことが向こうからやって来る。
人にわかってもらおうと話しても、相手は聞くタイミングではないかもしれない。
いつかわかってもらえたらいい、くらいの軽い気持ちでいなさい。
愛されようとするのではなく、与えなさい。
世界が平和になるためには、一人ひとりの心が平和でなくてはならない。
まず、自分の心が平和かどうか。
今日のこの一日、良かったと、自分が自分であって良かったと、思えるように。


ボランティア活動をしている人たちって、自分達の生活に余裕がある人ばかりだと思っていたのですが、そうではないと思いました。この講話会をするために学生さんや主婦、社会人の方が県外からも来られていました。人のために何かしたいと思って行動に移すのは誰にでもできる、ただするかしないかだけの問題ではないかと思いました。今まで自分は、自分に余裕がないのに、なんで人を助けることができるんだろうと思っていましたが、その気がないだけだったのかもしれません。
いつか助けを求めている人たちの所に実際に行って、なんの見返りも期待せず、ただひたすらその人たちのためになることを精一杯する、そんな経験もしておかなければいけないなと思います。


お話を聞いて自分の生活が変わったか・・・
そう簡単にはいきませんが、
なるべく人のせいにせず、
自分のすべきことを明確にしつつ、
めげずに少しずつ歩みたい、
という気持ちにはなっております。はい。