栗山


先日田舎に帰った時、栗拾いに行きました。
「昔ここに畑があったやろ」
「え〜、そうだっけ?こんな山奥まで来てたかなぁ。」
「あれからいっときして、畑をやめて栗を植えたんよ。」
山奥って、家のあるところがもうすでに山奥なのですが、それから車で15分くらい、草ぼうぼうの舗装なんてしていない傾斜15度くらいの道を、軽トラの1速でえっちらおっちら母とやって来ました。
子供達のこと、おばあちゃんのこと、畑仕事のこと、こうして2人で栗山を栗を探しながら歩くと、色んな話が出てきます。意識はあまり栗には集中していなくて、「おかあさん、取り残しがここにもあるやん〜!ちゃんと見ようぜ!」ってなります。
他愛もない話。愚痴。悩み。迷い。
吐き出したものは全部自然が受け止めてくれます。
ひんやりした空気の中に、心の汚物が溶けて薄くなって、消えていくのが見えるようでした。

栗は皮をはぐのが一苦労。いつもはおばあちゃんに、「はいだ栗、ちょうだい」と言ってます。でも今回はだめでした。
「拾ってきた栗、袋に入れといたけん、もってお帰り」は〜い、皮はついているのね・・・ちょっとがっくり(栗?しょーもなっ)

最近は珍しいなぁと思って撮りました。国道の通っているようなところには、なかかな烏瓜を見かけることもありません。なんで烏瓜なのかな〜。名前も色も不思議です。そうそう、今年の夏、お店でアケビを売っているのを見ました。初めてでしたよ。薄紫の綺麗な色のアケビは、昔あまり食べるところがなくて、すぐにぽいと捨てていましたが、皮が食べられるようですね。ふぅ〜ん。知らなかった。


小菊なんかも咲き始めて、秋はまた秋の楽しみが増えています。