学校や教育に関しては話題に事欠かない今日この頃ですが、実際に子育て中のお母さん達の話は、とても興味深いものがあります。
今や田舎でも中学受験がメジャーになってきており、小学生のうちから学習塾に通わせ週末にはテスト、遊ぶ暇なく習い事に明け暮れる・・・本当にそんなことが起こっているんですね。行っている塾によって生活レベルや頭の良さを比較したり、親が実現できなかった事を子供に託して、自分の夢を叶えようとしている。


最近よく「本当にこれでいいのかしら」という声を聞きます。
子供らしく遊ぶことなく、週に半分以上塾や習い事に追われて疲れ果てたわが子を見て、首をかしげている親御さんも少なくない、というのが私の印象です。本当にこれでいい・・・わけない、と思うんですけどね。


「勉強しなさい!」とお尻をたたく人は必要だと思います。子供自身漠然と、勉強しないといけない・・・とは思っています。でもそれがなぜなのか、どうして学校に行って勉強をするのかまで、はっきりと認識なんてできるわけないと思うんです。いや、できなくていいと思います。それを自分で考えつつ大きくなればいいと思っています。
だからせめて問題提起はしていこうと、自分の生徒に「どうしてあなたは勉強するのですか?Why do you study?」と時々聞くようにしています。もちろん正しい答えなんてありません。人によって違いますから。


―頭の良い勉強のできる人より、他人の気持ちが分かって、人のために働く人になって欲しい。
もちろん勉強はできないよりできたほうがいいですけど。
だからいろんな子供と遊ばせるし、できるだけいい環境を作ってやりたい。
多くは望んでいませんが、「人として」自立できるようになって欲しい。―
確かに同じ医者でも、弁護士でも、教師でも、心がけ次第で行動は違ってきますよね。


私も英会話を通して、世の中には異文化があり考え方や言葉の違う人たちがいること、でもそれを乗り越えて理解し合えること、そしてそれは楽しいということを伝えられたら・・・それが最終で最大の目的だと思っています。