take a risk

昨日の朝、夜に降った雨も上がって、道もずいぶん乾いてきた頃、かたつむりが歩いていました。

早く歩け、早く、早く。
日が昇ってカラカラになる前に、どこか湿ったところはないかしら。



かたつむりなんて、ひっさしぶりに見たな〜。
どこからやって来て、どこに行ったんだろ。
基本的に骨のない生き物が苦手なので、「かわい〜」とか言って手のひらに乗せたりはしません。
通りすがりに「干からびるなよ〜」って心の中で思うだけ。




なんかの話で銀色夏生って出てきたので「そうだ、家にも懐かしい本がある」って引っ張り出してみました。
背表紙のセピア色が20年のタイムラグを物語っています。

きっかけは「ブーゲンビリア」だったのですが、どうしてもそれに絡んだページが見つけられなくて、今となってはなぜブーゲンビリア銀色夏生だったのか分からなくなりました。


20年前のこの人の詩集はほとんどが恋愛ものでした。
今読み返すと、理解できないページが多くなっているのですよ。
なんでかな。人は変わっちまうのかな。青い頃にはずんっっと胸に来ていた感覚が、今はもうどこかに行ってしまったのでしょうか。



大人になるって、リスクを負わない事だと最近思いました。
若くてやんちゃな頃は、知らない事が多くて、良くも悪くも真っ直ぐで、迫る問題やリスクをそのまま受けて、泣いたり転んだりするんだけど、それはそれで良かった。若くて回復も早かったから。
でも少しずつ経験して、学んで、賢く、狡賢く、危険を回避したり、見て見ぬふりしたりして、傷つかないように、リスクを負わないようになってきた。


・・・と思うから、冒険はしなきゃね〜って痛感しています。
たまにはリスクを負おう、かな。